2019年の節分において、恵方の方角は東北東です。

本記事では、恵方の決め方についてまとめておきます。

恵方は十干で決まる

恵方は、その年の歳徳神(歳神)がいる方向であり、歳徳神は福徳(財産や幸せ)を司る神様です。そして、歳徳神が在する方向は毎年異なり、以下の4つの方位のいずれかとなります。

  • 甲(きのえ)…東北東と東の間
  • 庚(かのえ)…西南西と西の間
  • 丙(ひのえ)…南南東と南の間
  • 壬(みずのえ)…北北西と北の間

恵方の方位図

ここで、恵方には十干(じっかん)という指標が用いられており、一般的な16方位ではなく、24方位で方角が決定されます。そのため、上の図のように恵方の方角を16方位で見ると、中途半端な方角に位置することになります。

十干は、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10種類から構成されており、暦の表示、順位、方角、仮名などに用いられます。そして、十干は、1年毎に変わり、10年で1サイクルの指標なので西暦の下一桁の数字と以下のように対応しています。

十干 西暦の下一桁の数字
(年の十干)

例えば、2019年であれば下一桁の数字は9なので、十干では己の方位に相当します。

では、次に十干と恵方の4方位(甲庚丙壬)がどのように対応するのか説明していきます。

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恵方がわかる方位図

恵方の4方位、十干、西暦の1の位の数字は、以下の表のようにそれぞれが対応しています。

恵方 十干 西暦の1の位の数字
甲・己 4,9
乙・庚 5,0
丙・幸・戊・癸 6,1,8,3
丁・壬 7,2

例えば、2015年であれば、西暦の1の位の数字は5なので、十干は乙となり、恵方は庚(西南西と西の間)の方角ということになります。

2019年は、西暦の1の位の数字は6であり、十干は己、恵方は甲(東北東)の方向にあたります。

言葉だけだとわかりにくいので、十干を24方位に対応させた図で説明します。

恵方 方位

オレンジ枠で囲んでいるのは十干です。戊と己については五方(東・西・南・北・中央)において「中央」となっているので、図の中心に配置しています。そして、赤字で書かれた数字は西暦の下一桁の値を表しており、十干に対応させています。

また、ピンク色の矢印は恵方の方角に対応しています。では、この図から2015年の恵方の方角を調べてみましょう。

2015年は西暦の1の位の数字は5なので、上図で赤字の5を探すと十干は乙だとわかります。そして、乙の年のピンク矢印を探すと、恵方は庚の方角だとわかるので、西南西と西の間のピンク色矢印の方位となります。

同様に考えると、2016年は西暦の下一桁の数字が6であり、十干では丙に対応するため、恵方の方角は南南東と南の間になります。

そして、2019年は、西暦の1の位の数字は9であり、十干は己、恵方は甲(東北東)の方向にあたります。

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