節分の食べ物とその由来についてまとめておきます。
節分の食べ物
節分の食べ物としては、以下の7つが有名です。
- こんにゃく
- けんちん汁
- そば
- くじら
- いわし
- 恵方巻き
- 豆
では、順番に解説していきます。
こんにゃく
こんにゃくを食べる風習は、四国地方で始まったと言われています。昔から、こんにゃくは「お腹の砂下ろし」「胃のほうき」などと呼ばれ、体内の毒素を体外へと排出し、身を清めることを目的として、大掃除の後や冬至、節分などに食べられていました。
そして、こんにゃくには、実際に以下のような多くの健康効果があります。
- コレステロールの抑制
- 血圧降下
- がん予防
- 動脈硬化予防
- 糖尿病予防
- 骨粗しょう症予防
- 便秘解消
こんにゃくの食べ方としては、こんにゃくのピリ辛煮やこんにゃくの味噌煮などがおすすめです。
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けんちん汁
けんちん汁の由来は、2つの説が有力視されています。1つは、江戸時代に中国から伝わったケンチュンという普茶料理(肉や魚を使わない料理)が起源とされており、ケンチュンがなまってけんちん汁になったと考えられています。
もう1つは、鎌倉の建長寺の修行僧が作った建長汁がなまって、けんちん汁になったとの説もあります。けんちん汁は、大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐などをごま油で炒めて、出汁を加えて煮込み、醤油などで味を調えた汁物です。
けんちん汁は、具材や見た目が豚汁によく似ていますが、もともとは精進料理であったため、豚肉などの肉類や魚は加えられていません。けんちん汁には、先に説明した健康効果の高いこんにゃくも入っています。
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そば
節分は立春の前日にあたり、昔の日本では立春が1年の始まりとされていました。つまり、昔は節分が大晦日だったため、年越しそばと同じ意味で、節分にお蕎麦を食べる風習が残っている地域があります。
年越しそばを食べる理由には、諸説ありますが、以下の3つの説が有力視されています。
- 長寿と健康祈願
- 金運アップ
- 災厄を切り捨てる
詳細は、以下の記事にて解説しています。
くじら
山口県では、節分の日にくじらを食べる風習があります。これは大きい物を食べることが縁起がよいとされているためです。
そして、大きなくじらにあやかり、「志を大きく」、「心を広く」などの大きな幸福を願う意味が込められています。現在では、刺身はもちろん、竜田揚げや鯨汁などにして食べられています。
いわし
節分にいわしを食べるようになった由来には、諸説ありますが、以下の3つの説が有力とされています。
- 厄除け
- 害虫駆除
- 栄養効果
いわしの臭いは、鬼(邪気)が嫌いな臭いとされており、鬼を追い払う効果があると考えられていました。そのため、節分の日には、いわしを塩焼きにして、その頭を柊の枝に刺した「柊鰯」が戸口に飾られ、鬼が家に侵入するのを防いでいたのです。
さらに、いわしは塩焼きにした際に煙がたちやすく、その煙が米食い虫を追い払う効果があることから、害虫駆除としていわしの煙が使われていました。
そして、いわしには、以下のような健康効果もあり、体に良い食べ物として昔から知られていたのです。
- 生活習慣病の予防
- 記憶力、学習能力の向上
- 骨や歯を丈夫にする
詳細は、以下の記事にて解説しています。
恵方巻き
恵方巻きの由来には諸説ありますが、江戸時代から明治時代にかけて、大阪の商人が商売繁盛と厄払いを目的に食べたとする説が有力とされています。
恵方巻きの食べ方やルールなどについては、以下の記事で解説しています。
豆
節分の豆まきは、中国の追儺(ついな)と呼ばれる厄払いの行事に由来していると言われており、追儺は疫病などをもたらす鬼を追い払う行事です。豆は魔滅に通じており、昔京都の鞍馬に鬼が出たとき、鬼の目に大豆を投げつけたところ、鬼が退散したという話が残っており、ここから「豆→魔滅」と考えられるようになったとされています。
豆まきの作法ややり方については以下の記事を参照ください。
まとめ
節分の食べ物としては、以下の7つが有名です。
- こんにゃく
- けんちん汁
- そば
- くじら
- いわし
- 恵方巻き
- 豆
いわし、恵方巻き、豆はどの地域でも節分の食べ物として有名ですが、こんにゃく、けんちん汁、そば、くじらについては、節分の食べ物だと知っている人が少ないようです。
けんちん汁は、野菜がたっぷりと入っており、健康にも良いので、今年の節分はけんちん汁を食してみてはいかがでしょうか。
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