油性ペンの落とし方についてまとめておきます。
油性ペンは、何にでも書けて、消えないので便利ですよね。
物に名前を書くときや、ダンボールなどの中身を書くとき、ポスターを作成するときなど、使いみちは多岐にわたります。
しかし、書くつもりのないところに書いてしまったり、文字を間違えて焦ったりしたことはありませんか?
私は小学校のときに、隣の男の子が油性ペンを持ったまま椅子から倒れて、私の上着に線を書いてしまったことがありました。
気に入っていたものだったので、とてもショックだったのを覚えています。
でも、実は油性ペンで書いてしまっても落とすことができるのです。
基本的に油性ペンは「消えない」というのが売りなので、落ちにくいです。
ですが、「油に強いのは油」とよく言いますよね。そして、油性ペンにはアルコール系の成分も含まれているので、「アルコール系」も役立ちます。
この2つが油性ペンで書いたところを落とすときに、主によく働いてくれます。
では、油性ペンで書かれたものの素材ごとに、落とし方を説明しますね。
もちろん、油性ペン落としは市販されていますが、今回はどの家庭でもあるようなもので落とす方法をご紹介します。
ただし、やり方や物によって、汚れがかえって広がってしまうこともあります。ぜひ、少しずつ、試しながらやってみてくださいね。
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目次
服などの布のもの
作業中に油性ペンが落ちてしまい、お気に入りの服に線がついてしまう、と
いうことはありませんか。気に入っているものだと、落ち込みますよね。洗濯しても、しっかり繊維に入り込み落ちません。
油性ペンが服などの布のものについたときに役立つものをご紹介しますね。
◯消毒用エタノール
怪我をしたときに、消毒用として使う透明の液です。
①いらなくなった布を2枚用意します。
②油性ペンで書かれた部分を2枚の布で挟みます。
③油性ペンで書かれたところにエタノールをしみ込ませ、布でたたきます。
④きれいになるまで、①〜③を繰り返します。きれいになったら洗濯します。
◯クレンジング剤
クレンジング剤には乳化剤が含まれていて、それが働いてくれます。
やり方は消毒用エタノールと同じです。
◯除光液
除光液には有機化合物である「アセトン」が入っていて、これが油脂を溶かすのに働いてくれます。
やり方は、エタノールと同じです。
肌
必要に迫られて、メモを手に書いた経験はありませんか。
子どもは肌に書けると分かると、楽しくなって気がついたら全身に模様があることがあります。
お風呂に入れば、いつかはとれますが、出かける用事などあると困っていまします。
そんな時に役立つ方法です。
*肌が弱い方は、普段使っていて大丈夫なものを使いましょう。
◯油
食用油、マーガリン、バター、日焼け止めクリーム、ハンドクリームなど、油が含まれているものなら何でも大丈夫です。
①油性ペンで汚れたところに塗り、マッサージするようにゆっくりくるくる指を回しましょう。
②汚れが浮いてきたら、ティッシュで拭き取るか、洗い流しましょう。
◯口紅
口紅には乳化剤が含まれていて、油性ペンで書いたところを落とすことができます。
①油性ペンで書いたところの近くに、口紅を塗ります。
②口紅を指で伸ばすようにしながら、くるくると回し擦ると、汚れが浮いてきます。
③汚れが浮いてきたら、ティッシュで拭き取りましょう。
◯研磨剤(マッチ・歯磨き粉・重曹など)
マッチが歯磨き粉、重曹には研磨剤が含まれています。汚れているところに研磨剤が含まれているものを塗って、こすり落とします。
*マッチは、水につけてから使います。
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机、床、壁など
作業中に誤って机に書いてしまったり、子どもが思いっきり壁に落書きしたりすることがありますよね。
そんな時も諦めず、次の方法で落としてみましょう。
◯ラッカーシンナー
ラッカーシンナーを汚れたところに吹きかけて、雑巾などで拭き取ります。
必ず窓を開けて、換気しながら行いましょう。
◯たばこや線香の灰
灰には「炭酸カリウム」が含まれていて、それが汚れを落としてくれます。
濡れた雑巾に灰をつけ、ゴシゴシと擦ります。
汚れが落ちてきたら、別の雑巾で拭き取ります。
◯柑橘系の果物の皮
柑橘系の果物(みかん、レモンなど)の皮には、有機成分「リモネン」が含まれていて、それが働きます。
①油性ペンで書いたところを、柑橘系の果物の皮で擦ります。
②汚れが溶けてきたら、ティッシュや雑巾で拭き取ります。
◯わさび
わさびには、「イソチオシアネート」という成分が含まれていて、それが働きます。
①油性ペンで書いた所に、わさびを塗り、しばらく待ちます。
②汚れが浮いてきたら、ティッシュや雑巾などで拭き取ります。
◯マーガリン、バター
①布にマーガリンやバターをつけ、擦ります。
②汚れが落ちたら、別の布などで拭き取ります。
③薄めた中性洗剤をつけ、しっかり拭き取ります。(油分で変色しやすいため)
革
革靴や革製品のソファーなど、革のものに油性ペンで書いてしまった場合、落とすのは難しいです。
素材によって、使ったものが染みこんでしまったり、変色してしまったりするからです。
付着してすぐであれば、「台所用の中性洗剤」で落ちる場合があります。
また、「消毒用エタノール」を布などにしみ込ませ、拭き取ることもできます。
ただし、どちらも上記のように余計なシミを作ってしまうこともあるので、もしも行う場合は、少しずつ様子を見ながらするようにしましょう。
油性ペンで書いてしまっても、身近なものを使って落とすことができます。
諦めずに落として、きれいになったら嬉しいですよね。
いざというときに、ぜひ試してみてください!
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