あなたは、イースターが何を祝う日なのかご存知ですか?
イースターといえば、イースターエッグを用いたエッグハントなどの遊びが有名ですが、そもそも卵が使われている意味や理由をご存知ですか?
子供から「イースターって何?」と聞かれたときに、しどろもどろの説明にならないよう、この機会に正しい知識をインプットしておきましょう。
目次
イースターの意味
イースターは、十字架に掛けられて亡くなったイエス・キリストが3日後に復活したことをお祝いするお祭りであり、日本では復活祭や復活節と呼ばれています。キリストに関連するイベントと言えば、日本ではイエス・キリストが生まれた日であるクリスマスが有名ですが、キリスト教ではクリスマスよりもイースターの方が重要視されています。
また、キリストの復活をお祝いするイベントをイースターと呼ぶようになったのは随分後のことだと言われており、その元となったのはゲルマン神話に登場するサクソン族の春の女神である「Eostre」(イーアスター)だとされています。
では、次にイースターの日について解説します。
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イースターの日にち
先に結論から言うと、2020年のイースターは4月12日となっています。
イースターの日は、紀元325年に開かれたニカイア公会議という世界教会会議により、「春分の日が過ぎて最初の満月が出た後にむかえる日曜日」と定められました。このため、イースターの日付は毎年変わりますが、イエス・キリストが復活したのは日曜日なので、日曜日に行われることは確定しています。
しかし、この決め方だと時差の影響により、各国ごとにイースターの日にちが変わってしまいます。そこで、春分の日を3月21日と定め、満月の日はメトン周期に基いて算出されます。これにより各国の誤差をなくし、同じ日にイースターを迎えることができるのです。
ただし、これは日本を含めた多くの国が採用しているグレゴリオ暦での決め方であり、東方教会(ギリシャ正教など)はユリウス暦を使っているため、別の日にイースターを祝います。
次に、イースターのイベントに欠かせないイースターエッグの意味について説明します。
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イースターエッグの意味
イースターの由来となった春の女神「Eostre」(イーアスター)は、生命の象徴とされる球(卵)を抱えており、繁殖の象徴である兎を引き連れていたことから、イースターでは兎や卵がモチーフとして使われるようになりました。
ひよこが卵の中にいる時間を経て、殻を破って出てくるように、卵は、イエス・キリストが死という殻を破ってよみがえったことを象徴しているとされています。
うさぎは多産であることから豊穣のシンボルとされており、イースターエッグを運ぶうさぎはイースターバニーと呼ばれています。
イースターの日には何をするのか?
イースターの日には、クリスマスと同様に家族でご馳走を食べてお祝いします。また、エッグハント(卵狩り)やエッグロール(卵転がし)という、子供の遊びもあります。
エッグハントは、大人たちがカラフルなペイントを施したゆで卵(イースターエッグ)を庭に隠し、子供たちにそれを探させる宝探しです。エッグロールは、子供たちがイースターエッグの殻を割らないようにして器用に転がす遊びです。
アメリカのホワイトハウスでも、例年敷地内でエッグロール大会や子供向けのショーが行われています。一方、大人たちの間では、チョコレートで成形したイースターエッグの中に、指輪などのプレゼントを入れて、恋人にエッグハントさせて、プロポーズするという男性もいるようです。
イースターイベント
日本でイースターのイベントといえば、ディズニーイースターが有名です。
ディズニーイースターでは、「ヒッピティ・ホッピティ・スプリングタイム」などのイースター限定ショーが開催され、イースターでお馴染みのエッグハントなども行われます。
イースターに絡む豆知識
イースターと聞くと、イースター島のモアイ像を思い浮かべる方もいますが、これは1722年のイースターの日に、オランダ人のヤコブ・ロッヘフェーンが初めてこの島に到達したことを記念して、イースター島と名付けられたようです。
他にも、日曜日が休日となったのもイエス・キリストの復活が関係しているとされています。イエス・キリストの復活前は、土曜日が礼拝の日として休日にあてられていましたが、イエス・キリストの復活をうけて、多くの人が日曜日に仕事を休んで礼拝に集まったため、その後日曜日が休日になったと言われています。
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