2019年の針供養はいつ行われるのかご存知ですか?

今回は、東京と大阪で針供養が行われる神社について紹介します。

 

みなさん、裁縫で使い錆びたり折れたりした針はどうしていますか?

実は、使ってきた針を供養する「針供養」というものがあるのです。

江戸時代から続いているもので、使ってきたものに対する感謝の気持ちを表す日本らしい行事です。

 

今回は、「針供養」の由来や方法、行われる場所についてご紹介します。

 

目次

針供養はいつ行うのか?

日本には、中国から伝わってきた風習と日本独自の風習とが一緒になりできた習わしがあります。

「針供養」もその1つです。

中国に「社日(しゃにち)に針線を止む」という習わしがあります。

 

「社日(生まれた土地の守護神を守る日)には、針線(針仕事)は止める」ということです。

その中国の習わしが江戸時代に日本に伝わってきました。

それが、日本の習わし「事八日」と合わさりました。

 

「事八日」とは、2月8日か12月8日のどちらかもしくは両日を指し、どちらかを「事始め」そしてもう一日を「事納め」として、祭事や農作業を行うというものです。

なので、針供養は、地域や神社・寺によりますが、2月8日か12月8日に行われます。

更に、事八日の行事の1つの「淡島信仰」の行事と重なり合い、和歌山県の淡嶋神社や淡島堂のある寺院で行われるようになりました。

 

その由来には、淡嶋神社には女性を守る神さまが祀られているためではないかという説もあります。

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針供養の仕方

多くの神社・寺では、豆腐やこんにゃくが用意され、参拝者がそこに持ってきた針をさし、供養します。

中には、神に包んだり、土に埋めたりするところもあります。

針への感謝の気持ちと、裁縫上達の祈りを込めて行われます。

 

家庭で針供養をしていた頃には、豆腐やこんにゃくに針をさし、それを川や海に流したり、土の中に埋めたりし、供養していました。

豆腐やこんにゃくは、針をさすためだけでなく、お供物としても扱われていたのです。

では、なんで豆腐やこんにゃくといった、柔らかいものをつかうのでしょうか?

 

それは、これまで生地などの硬いものを刺してきてくれた針に対して、最後は柔らかいところでゆっくり休んでくださいという思いを込めたものなのです。

ものに対する感謝の気持ちと人間の温かさを感じますね。

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東京・大阪で針供養をしている神社・寺

実際に「針供養」をしている神社やお寺を紹介します。

<東京>

◯浅草寺

「針供養」で、東京で一番有名なのが浅草寺です。毎年、供養の頃には梅が咲き誇り、とてもきれいです。「淡島堂」で行われます。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒111−0032
  • 東京都台東区浅草2−3−1
  • 電話番号:03−3842−0181
  • アクセス:電車=東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・つくばエキスプレス・都営地下鉄浅草線「浅草駅」より徒歩5分

 

◯正受院(しょうじゅいん)

正確には「明了山願光寺」と言います。正受院の針供養は、甘酒献上や練り行列など、様々な様子を見ることができます。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒160−0022
  • 東京都新宿区新宿2−15−20
  • 電話番号:03−3341−1416
  • アクセス:東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」下車 徒歩6分 東京メトロ・都営地下鉄「新宿三丁目駅」下車 徒歩4分

 

◯鐵砲洲稲荷神社(てっぽうずいなりじんじゃ)

鐵砲洲稲荷神社では「針供養祭」と呼ばれています。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒104−0043
  • 東京都中央区湊1−6−7
  • 電話番号:03−3551−2647
  • アクセス:JR京葉線・東京メトロ「八丁堀駅」下車 徒歩5分

 

◯森巌寺(しんがんじ)

森巌寺は、徳川家康の次男・結城秀康の位牌所としてつくられたお寺です。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒155−0032
  • 東京都世田谷区代沢3−27−1
  • 電話番号:03−3421−1730
  • アクセス:小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」下車 徒歩8分

 

◯富岡八幡宮

東京で一番大きな八幡宮です。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒135−0047
  • 東京都江東区富岡1−20−3
  • 電話番号:03−3642−1315
  • アクセス:東京メトロ東西線「門前仲町駅」下車 徒歩5分

 

<大阪>

◯太平寺(たいへいじ)

「針塚」があります。他にも「筆塚」「茶筅塚」があり、針供養・筆供養・茶筅供養が同日に行われます。筆や茶筅も針と同じ考えで、供養することで、感謝の気持ちの表しと、腕が上がることを祈願します。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒543−0075
  • 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町1−1
  • 電話番号:06−6779−9133
  • アクセス:電車=地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ケ丘駅」下車 ①②番出口出てすぐ バス=「天王寺警察署前」下車 北方向に100m徒歩

 

◯大阪天満宮

「お針まつり」と呼ばれていて、ぜんざいが振る舞われたり、物品の販売があったりし、賑わいます。

  • 日にち :2月8日
  • 住 所 :〒530−0041
  • 大阪府大阪市北区天神橋2丁目1番8号
  • 電話番号:06−6353−0025
  • アクセス:JR「大阪天満宮駅」下車、徒歩2分 地下鉄「南森町駅」下車、徒歩3分

 

今回は「針供養」でしたが、普段から身の回りのものに感謝をして、大切にしていきたいですね。

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