みんなの家庭の医学8月11日放送回で紹介された、冷え症と夏バテを解消する方法についてまとめておきます。

目次

夏に冷え症が起こる原因

夏になると、我々の体は熱を逃がしやすくなっているので、屋外と室内との急激な温度差は、冷え症を悪化させる原因となります。さらに、専門家によると、夏場に身体の中で起きる異常な温度差も冷え症を引き起こす要因になっていると指摘しています。

冷え症の人が冷えに悩む体の部位は、下半身、特に足先の冷えが問題になるケースが多いのです。これは、下半身型冷え症と呼ばれており、中高年に多い冷え症のタイプで、冷え症の8割の人がこのタイプに分類されます。

そして、この下半身型冷え症の原因となるのが、身体の異常な温度差なのです。下半身型冷え症の人は、クーラーなどの冷風を浴びると上半身の温度が高くなり、足先の温度が異常に低くなります。

そのため、足に冷えを感じるようになり、エアコンを止めても、足先の温度が上昇することはなく、いつまでも冷えて温度が低いままなのです。では、なぜ下半身型冷え症の人は、足先を冷やすと、なかなか元の状態の温度に戻りにくいのでしょうか?

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下半身型冷え症のメカニズム

まず、下半身型冷え症の人は、クーラーなどが効いた部屋にいると、下半身の血管が収縮して、血流が減り、腰から足先に血液が行く届かなくなります。下半身で行き場を失った血液は、上半身を循環するため、必要以上に上半身の血液が増加します。

その結果、上半身に熱がたまり、足先と上半身の体温の分布に異常な温度差が見られるようになるのです。つまり、夏に冷房にあたると、足先は冷えるのに、上半身が火照るという方は、下半身型冷え症の疑いがあります。

そもそも、人が老化すると、おしりやふくらはぎの筋肉が凝り固まるため、その周辺を走る交感神経が刺激され、下半身の血管が収縮されてしまいます。そのため、温かい血液が足先に届きにくくなるのです。

では、どうすれば、下半身型冷え症を改善できるのでしょうか?

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下半身型冷え症の改善方法

夏の冷え症を改善するには、以下の3つのがツボを刺激することが有効です。

  • 築賓(ちくひん)
  • 殿中(でんちゅう)
  • 八風(はちふう)

では、順番に説明していきます。

築賓

 

築賓は、足のふくらはぎの内側にあるツボであり、上図のように内くるぶしと膝の関節を直線で結び、内くるぶしから1/3の距離にあります。このツボをハンコを押す程度の強さで、刺激します。

築賓を押した際に、痛みを感じるようであれば、下半身の血流が悪くなっていることを意味しています。5秒間押してゆるめるという動作を1セットとして、左右の足のツボ刺激を5セットずつ行いましょう。

殿中

 

殿中は、左右のおしりの上にあるツボであり、指で押した際に、コリや痛みを感じるようであれば、そこが殿中です。殿中は、ソフトボールや軟球などで刺激することが有効であり、仰向けになって両膝を曲げた状態にし、殿中にボールをセットします。腰を浮かせた状態で体重を利用しながら、殿中をボールで刺激します。

左右、それぞれ30秒間行いましょう。

八風

 

八風は、足の指の付け根に左右4箇所ずつ存在します。足の指を足の裏側に向けて、強く曲げ、5秒後に元に戻します。

この動作を1セットとして、左右5セットずつ行いましょう。

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