「林修の今でしょ!講座」8/18放送回で紹介された牛肉を食べ分けて健康になる方法について、まとめておきます。

目次

高血圧によい牛肉

まず、血圧が高い人には、血管によいとされる栄養素を多く含んでいる部位として「サーロイン」がおすすめです。サーロインには、タウリンやタンパク質が豊富に含まれているため、血管をしなやかにして、血圧を下げる効果が期待できます。

さらに、ステーキの脂にはオレイン酸が含まれており、動脈硬化や心疾患の予防、改善に効果があるとされています。これまでは、肉、卵、脂にはコレステロールが多く含まれており、これらの食品を摂取すると体内にコレステロールが溜まり、様々な病気のリスクが高くなるとされていましたが、2015年の厚労省の発表によると、コレステロールを多く含む食品を摂取することと体内にコレステロールが溜まることは無関係であるとしています。

そもそも、コレステロールが溜まるのは、生活習慣の乱れ、運動不足、食べ過ぎなどが主な原因なのです。次に、飲食店でステーキを注文すると付け合せとして、緑黄色野菜が添えられていることが多いです。

緑黄色野菜には、血管の老化を防ぐ働きが期待されるベータカロチンが豊富に含まれており、特にブロッコリーには、摂取しすぎた塩分を体外へと排出するカリウムを多く含有しています。

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夏風邪によい牛肉

夏場は、冷たいものを食べる機会が多くなるため、体の免疫力を高める栄養素が不足しがちになり、風邪をひきやすくなります。そして、いったん夏風邪にかかると、体の免疫力がさらに低下してしまい、暑さで食欲がさらに減退するという悪循環を繰り返すため、風邪が長引きやすいのです。

夏風邪には、ウィルス撃退に効果のある栄養素を含んだテールがオススメです。テールには脂質が多く含まれており、脂質は人の体温を上昇させ、体の免疫を高める効果が期待できます。

ちなみに、テールにはサーロインの2倍脂質が含まれており、体を温める作用もサーロインより強いのです。また、テールにはミネラルの亜鉛が含まれており、亜鉛は風邪のウィルスの増殖をとめて、炎症を抑える効果があります。

夏風邪にならずとも、夏バテを感じている人には、ビタミンB1を豊富に含んだレバーがオススメです。ビタミンB1は体のエネルギーを作り出す効果が期待できます。

レバーを食べる際には、レバニラが効果的であり、ニラにはアリシンというビタミンB1の吸収を助ける成分が含まれているため、夏バテ解消にはより効果が高いのです。

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ダイエットによい牛肉

ダイエットには、脂肪燃焼効果を高める成分を多く含むヒレがオススメです。ヒレには脂肪燃焼させる効果が期待できるカルニチンという成分が含まれています。

カルニチンは、鶏、豚、牛の中では、牛肉に特に多く含まれており、以下に100gあたりの含有量を示しておきます。

  • 鶏肉:33mg
  • 豚肉:70mg
  • 牛肉:131mg

このように、牛肉には鶏肉と比較すると、4倍以上ものカルニチンが含まれています。そして、牛肉にはロイシンという成分も多く含まれており、筋肉増強に効果が期待できます。

筋肉が増えると体の基礎代謝が改善するので、エネルギーを消費しやすくなり、太りにくく痩せやすい体になります。さらに、食べ過ぎて過剰摂取してしまった脂肪は下痢として体外に排出されるので、体に蓄積されにくいのです。

一方で、炭水化物に多く含まれている糖質は、過剰に摂取すると、内臓脂肪としてお腹まわりに蓄積されてしまいます。つまり、限度はありますが、肉はたくさん食べても太らないのです。

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