七夕で、短冊に願い事を書く際の書き方や例文を紹介します。

「七夕」と聞いて、思い浮かぶのは、「願い事」ですよね。短冊に思いを込めて願い事を書き、叶うことを祈って、笹につけるときの思いは、愛おしいです。

その「七夕」は、実は、「端午の節句」などと同じ「五節句」の一つなのです。

 

五節句とは、

1月7日 人日(じんじつ)の節句

3月3日 上巳(じょうし)の節句

5月5日 端午(たんご)の節句

7月7日 七夕(しちせき)の節句

9月9日 重陽(ちょうよう)の節句

の5日間で、江戸時代に、重要な年中行事として設定されたものです。

 

天の川を挟んだ、琴座のベガ(織姫星:しゅくじょぼし)と鷲座のアルタイル(牽牛星:けんぎゅうぼし)が、7月7日に綺麗に光ることから、七夕のお話ができました。

この行事は、中国からきていて、織姫星にあやかり、機織りや縫製が上手くなりますようにと願う風習が生まれたのです。

それがだんだんと、芸事や書道などの願いごとをするようになっていきました。

 

日本では、江戸時代になってから、笹竹に短冊を飾るようになりました。寺子屋で学んでいた寺子たちが、習い事(習字)が上達するようにと、短冊に書き、お願いしたのが始まりです。

その、短冊、実は書き方があります!今回は、願い事の書き方について、お知らせします。

sponsored link

 

目次

願い事の書き方

まずは、短冊への願い事の書き方について説明します。

◯何に書く!?

みなさんもご存知の通り、願い事は、短冊に書きます。でも、どんな色でもいいわけではありません。♪五色のたんざく〜と歌にあるように、緑、赤、黃、白、紫の5色が七夕の短冊の本来の色です。

この5色は、古代中国の陰陽五行説からきています。この世のすべての根源は、「木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)」の5つの要素にあるという考え方です。

そこから、「青(緑)=木、赤=火、黃=土、白=金、黒(紫)=水」を表すようになりました。(色彩認識や染料の関係から、青は緑、黒は紫で表わされることが多いです。)

 

なんとなく、これらの色の短冊を使っていたように思いますが、実は、この色には意味があるのです!

青(緑):人間力を高める

赤:先祖への感謝の気持ち

黃:信頼、人間関係(知人・友人)を大切にする

白:義務や決まりごとを守る、正しいことをする

紫:学業の向上

 

色に意味があるって知っていましたか!?願い事につながる色を選んで、そこに願いを書くと、より実現に近くなるのです!!

◯何で書く!?

「何で書く!?」と言われても、「ペンや鉛筆で書く」というのが普通だと思います。

でも、実は、「本来は・・・」という方法があるのです!

それは、里芋の葉に溜まった夜露を集めて墨をするという方法です。その墨を使って、習い事の上達を願うのです。

 

なぜ里芋の葉かと言うと、大きな里芋の葉は、神からの水、天の水を受ける役割をしていると考えられていたからです。その水で墨をすることで、文字も上達すると考えられたのですね。

◯何を書く!?

さあ、いよいよ願い事を書きますよ!でも、願い事は何でもいいわけではありません。

サンタクロースにお願いするのではないので、「〇〇がほしい」という物欲に対するお願いはNGです。

七夕の由来にあるように、何かの上達や夢を綴るものなのです。そして、書き方にもポイントがあります。

 

「〜になりますように」と願っていた人はいませんか!?

多くの人はこう書いていますね。でも、実は、これでは願いが叶いにくのです。

では、どう書くかというと、「〜になる」と断言するのです。これは、自分への意識に関係しています。

断言することで、無意識のうちに「願いを叶えよう」という思いになり、その願いに向かって、自分の行動も変わっていくからです。

 

最後に、自分の名前と住所を書くことをお忘れなく!どんなに願っても、どこの誰だか分からないと、神様も助けようがありませんからね!!

sponsored link

短冊の例文紹介

さあ、上記のことをふまえて、短冊に願い事を書いてみましょう!

 

例えば、子どもなら

「クロールで泳げるようになる!」

「アイドルになる!」

「サッカーの試合で、優勝する!」

などなど、できるようになりたいことや、夢などがいいですね。

大人なら

「家族との時間を増やして、幸せになる!」

「お母さんになる!」

「〇〇(自分の子どもの名前)の幸福招来」*「誰の」なのか書きましょう。

など、どうでしょう。

 

願い事を考える時には、叶ってほしいことや叶った時のことのことを想像するので、とても豊かな気持ちになりますね。

さあ、今年の七夕は、ちょっと改めて「短冊」に触れてみることができそうですね。みなさんの願いが叶うことを祈っています!

sponsored link

オススメの記事