おせち料理の詰め方について、3段重の盛り付け方を説明します。
目次
おせち料理の詰め方
おせち料理を重箱に詰める際には、以下の4点が重要となります。
- 段数
- どの段に何を盛り付けるか
- 各重箱の品数
- 盛り付け方
では、順番に解説していきます。
1.段数
重箱の段数については、五段重とするのが正式なのですが、現在では三段重が一般的となっています。3,5という数字はともに吉数ですが、2,4は凶数なので、二段や四段に重ねるのは好ましくありません。
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2.どの段に何を盛り付けるか
三段重を想定すると、各段に盛り付けるべき品目は以下の通りです。
- 一段目:祝い肴、口取り
- 二段目:酢の物、焼き物
- 三段目:煮物
まず、おせち料理における祝い肴とは、黒豆、かずのこ、田作りの3品であり、おせち料理には必須と言われています。そして、口取りは、伊達巻、栗きんとん、昆布巻き、紅白かまぼこなどを指しています。
次に、酢の物は、たたきごぼう、酢だこ、しめさば、小魚の南蛮漬けなどが相当します。また、焼き物は、ブリの照焼、鯛の塩焼き、海老のうま煮などが該当します。
最後に、煮物は、昆布、里芋、れんこん、にんじん、こんにゃく、ごぼう、しいたけ、たけのこ、がんもどきなどです。以上から、各段に盛り付けるべき品目を整理すると、以下のようになります。
一段目
黒豆、かずのこ、田作り、伊達巻、栗きんとん、昆布巻き、紅白かまぼこなど
二段目
たたきごぼう、酢だこ、しめさば、小魚の南蛮漬け、ブリの照焼、鯛の塩焼き、海老のうま煮など
三段目
昆布、里芋、れんこん、にんじん、こんにゃく、ごぼう、しいたけ、たけのこ、がんもどきなど
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3.各重箱の品数
各段の重箱に詰める料理の数は、3,5,7の奇数にするのが良いとされており、偶数個にならないよう気をつけましょう。盛り付ける料理の数が偶数になる場合は、あしらいを用いて、奇数個にします。
ここで、あしらいとは、メイン料理に少量添えることで、季節感などの趣を加えるものです。おせち料理に使われるあしらいとしては、裏白、南天、千両、松葉、菊葉、椿葉などが代表的です。
4.盛り付け方
おせち料理の盛り付け方としては、以下の5つの手法がよく用いられます。
- 市松
- 段取り
- 枡かけ
- 七宝
- 隅取り
では、順番に説明していきます。
市松
市松詰めとは、重箱を9分割のブロックに仕切り、9種類の料理を並べる盛り付け方です。品数が比較的多い一の重向きの詰め方ですが、味や香りが別の料理に移らないよう、仕切りや器に入れて盛り付けるなどの工夫が必要です。
段取り
段取り詰めは、重箱を横に3分割または5分割して、一つの品を横一列に並べる盛り付け方です。
枡かけ(手綱)
枡かけ詰めは手綱とも言われており、重箱を斜めに3分割または5分割して、斜めに料理を並べる盛り付け方です。段取りや枡かけは、鯛などの豪華な料理を引き立てる詰め方とされており、焼き物がメインとなる二段目に最適な盛り付け方です。
七宝
七宝は、重箱の中央に一品配置し、四方を4分割または6分割して、放射状に盛り付けます。この詰め方は、末広であり、中央から四方に広がるように料理が添えられる縁起の良い盛り付け方とされています。
隅取り
隅取りは、重箱の縦と横の中点を結んで、中央にひし形を作り、四隅の三角形のブロックと中央のひし形にそれぞれ料理を詰める盛り付け方です。
まとめ
おせち料理を詰める際には、以下の4点をしっかりと押さえましょう。
- 段数
- どの段に何を盛り付けるか
- 各重箱の品数
- 盛り付け方
特に、盛り付け方によって、おせち料理の華やかさや見栄えの良さが決まるので、本記事で説明した基本的な盛り付け方を参考にしてください。
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