おみくじの正しい順位についてまとめておきます。「平」の順番についても解説しているので、初詣に出かける前にチェックしておきましょう。
目次
おみくじの順位は各所で異なる
おみくじには、吉凶を7段階と12段階に順位付する考え方が一般的であり、それぞれの吉凶の順番は以下の通りです。
<7段階順位>
大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶
<12段階順位>
大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶
ここで、おみくじの創始者である僧の慈恵大師良源が記した「元三大師御籤帳」によると、吉凶の80%は大吉、吉、凶で構成し、残りの20%は各所が自由に決めて良いと書かれています。そのため、吉凶を5段階や13段階に分類する神社もあり、順位付けが統一されていないのです。
さらに、同じ段階数においても、吉凶の順番が異なる場合もあります。例えば、6段階順位においては、以下の2通りの順位付けが存在します。
<6段階順位のパターン>
パターン1:大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶
パターン2:大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶
つまり、同じ6段階順位を採用している場合でも、神社によっては、中吉、小吉、吉の並びが異なるのです。さらに、おみくじの順番には「平」という順位を導入している神社もあり、まさに順位付けは混沌としています。
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おみくじの「平」の意味
厳島神社や氷川神社などでは、おみくじの順位に「平」という順番を取り入れています。厳島神社では、「平」は凶でもなく吉でもないという意味であり、石清水八幡宮では大吉と同じ順位だと考えられています。
そのため、「平」の扱いは神社によって異なり、凶と吉の間にランクされている所もあれば、大吉の次に良い順番として扱われる場合もあります。
では、結局のところ、おみくじの吉凶判断はどうすれば良いのでしょうか?
おみくじの吉凶判断の結論
私からの提案としては、おみくじで吉凶判断する際には、大吉>吉>凶の3段階のみで判断し、平や中吉、小吉などは「吉」のカテゴリに含み、細かく順位付けしないことをおすすめします。
<シンプルな吉凶判断を推奨>
1位:大吉
2位:吉(平、中吉、小吉、半吉、末吉、末小吉などを含む)
3位:凶(小凶、半凶、末凶、大凶などを含む)
上記の吉凶判断であれば、「中吉と吉はどちらのランクが上なのか?」といった順位付けに頭を悩ませることから解放されます。
そもそも、本来のおみくじの目的は吉凶判断にあるのではなく、神様からのメッセージを真摯に受け取り、新年から気を引き締めて事にあたるとともに、毎日を誠実に生きる決意をすることにあります。
そのため、おみくじにおいて吉凶判断の結果に一喜一憂することは止め、神様からの忠告にしっかりと耳を傾け、自分の日頃の行いを省みる機会としましょう。
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