送別会で渡すメッセージカードの文例や書き方のコツについてまとめておきます。
メッセージカードの書き方
メッセージカードは、渡す相手により内容や書き方のマナーが異なるので、今回は次の3パターンを想定して説明します。
- 上司や先輩に渡す
- 同期に渡す
- 部下や後輩に渡す
上司や先輩など目上の人にメッセージカードを渡す場合は、特にマナーに注意しましょう。例えば、労をねぎらう際によく使われる「ご苦労様でした。」は、目上の人に対して失礼な言葉とされているので、使わない方が無難です。
さらに、敬称についても「山田部長様」のように役職名に「様」をつけるのは二重敬語となります。次に、同期、部下、後輩については、親しい間柄であれば、堅苦しい表現は避けて面白メッセージを贈るのも良いでしょう。
メッセージカードには、次の3点を盛り込むと喜ばれます。
- 活躍を褒める
- 寂しさを強調する
- 今後のチャレンジを応援する
メッセージカードでは、単に相手の労をねぎらうだけでなく、これまでの活躍や功績を具体的なエピソードとともに振り返ります。特に、送る相手が上司の場合は、これまで様々な場面で助けていただいているはずなので、感謝の気持ちをエピソードとともに素直に伝えると、上司も「育てた甲斐があったな」と感じるのではないでしょうか。
次に、相手が退職する場合や支社などに異動してしばらく顔を合わせることがない場合は、相手がいなくなることに対する寂しい気持ちをさり気なく伝えましょう。最後に、次の場所での新たな挑戦を応援することで、明るく送り出します。
では、これらのポイントを踏まえつつ、メッセージカードの文例を紹介します。
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メッセージカードの文例
今回は、次の3通りを想定して、それぞれメッセージカードの例文を紹介します。
- 上司や先輩へ
- 同期へ
- 部下や後輩へ
1.上司や先輩へ
佐藤課長
7年間お世話になりました。そして、大阪支店営業部長への昇進おめでとうございます。
佐藤課長は、私が入社してから今回異動されるまでの7年間、和歌山支店営業部の中で常に営業成績トップを走っておられ、そのバイタリティ溢れる姿をいつも間近で見てきました。
私が、入社4年目に課長からプロジェクトリーダーを任されたものの、売上が伸びずに弱気になっていた際、叱咤激励して私を励ましていただきありがとうございました。
「常にできる理由だけを考えろ!」
課長からいただいたこの言葉は、仕事する際に常に心に留めています。
今回、大阪支店に異動されるということで、課長のもとで仕事ができなくなるのは寂しいです。これまで、公私ともに大変お世話になり、ありがとうございました。
新天地での活躍をお祈り申し上げます。
少し長くなりましたが、上司が栄転などで異動する場合、将来その上司の下で働く可能性もあるので、メッセージカードでは手を抜かずに、きちんと感謝の意を伝えておきましょう。
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2.同期へ
加藤さん
ご結婚おめでとうございます。
07入社の同期の中で、マドンナ的存在だった加藤さんがいなくなるのは、本当に寂しいです。
今後も、同期会07では声をおかけするので、是非参加してください。
新生活のお幸せをお祈りします。
ありがとうございました。
飯田さん
インド支社への栄転おめでとう。
同期最速の出世、正直羨ましいです。
なんだか、今日の送別会では飯田さんの背中がいつもより大きく見えました。
新しい部署へ行っても、飯田さんの持ち前のバイタリティがあれば、必ず成功できると信じています。
そして、本社に戻ってきたときには、インドでの面白話をたくさん聞かせてください。
いろいろ、お世話になり、ありがとうございました。
3.部下や後輩へ
安達さん
10年間本当にお疲れ様でした。
実家の工場を継がれるということで、親孝行な息子を持った親御さんが幸せだなと思います。
仕事では、いくつものプロジェクトを成功させてきたので、自信を持って工場経営者として新たな道を進んでいけると確信しています。
ただ、安達さんは頑張りすぎるところがあるので、身体には気をつけてください。
お疲れ様でした。
まとめ
最近では、異動や退職される方に対して、お祝いの手紙ではなく、メッセージカードを渡すのが主流となっています。しかし、カードとは言え、上司や先輩に送る場合には、最低限のマナーを守ることが大切です。
目上の人にメッセージカードを送る場合は、砕けた表現は避けて、感謝の気持ちや惜別の思いを誠実に伝えましょう。一方で、同期や後輩に対しては、堅苦しい表現は使わず、親しみを込めたメッセージの方が好まれるでしょう。
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